VAIO株式会社は10月23日、法人向けMVNOサービス「5年間無制限データ通信付モデル」において、新たにNTTドコモ回線が選択可能になると発表した。11月中旬以降に提供を開始する予定。
同サービスは、VAIOのモバイルPCにeSIMを組み合わせたもので、KDDIが提供する「ConnectIN」を採用している。これまではau回線のみに対応していたが、今回ドコモ回線が加わることで、2つのキャリアから選べるようになる。
最大の特長は、5年間無制限のデータ通信が追加費用なしで利用できる点だ。通常のデータ通信契約と比べて大幅なコスト削減が可能となり、毎月の支払いが発生しないため予算管理もシンプルになる。
eSIMを採用しているため、物理的なSIMカードが不要で破損や紛失のリスクもない。開通手続きもオンラインで完結するため、管理者の運用負担を軽減できる。
PCは登録済みの無線LANがない場所では自動的にeSIMに切り替わる仕組みとなっており、外出先でもフリーWi-Fiを探したりテザリング操作をしたりする手間なく、常時オンライン環境を維持できる。
対象となるのは、VAIO Pro PK-R、PK、PJ、PGの各シリーズのうち、eSIMに対応したモデル。同社によると、2025年3月のサービス提供開始以来、多くの引き合いがあり販売実績も好調だという。
なお、一定期間内に大量のデータ通信があった場合は混雑時の通信速度が制限される可能性があり、テザリング機能の利用は禁止されている。販売は法人向け各販路を通じて行われ、VAIO直営のストアでは購入できない。