多くの人々に癒やしを届けてきた鳥羽水族館(三重県鳥羽市)の「ラッコ水槽ライブカメラ」が、悲しい理由から配信内容の一部変更を余儀なくされた。同館は10月15日、一部視聴者からの迷惑行為を受け、スタッフの安全を守るため、飼育員の姿にモザイク処理を施すと発表した。
これまで、ラッコたちと飼育員の心温まるふれあいは、配信の大きな魅力の一つだった。しかし、一部の視聴者から飼育員個人に対する過度な言動や不適切な問い合わせが相次いでいたという。同館はこれを「カスタマーハラスメントに該当する」と判断し、スタッフのプライバシーと心身の健康を守るための「やむを得ない対応」だと説明している。
この決定により、今後、給餌の時間などに映り込む飼育員の姿はモザイクで隠されることになる。
癒やしを提供するはずの場で起きてしまった、悲しい事態。鳥羽水族館は「ラッコたちへの温かいご声援は、引き続きスタッフ一同の励みとなります」とコメントしている。