現地時間2025年8月4日、音楽ストリーミング大手のSpotifyは、米国を除く全市場でプレミアムプランの月額料金を引き上げると発表した。発表後にはニューヨーク市場で同社株が約6%上昇している。
今回の改定は、南アジアや中東、アフリカ、ヨーロッパ、中南米、アジア太平洋といった幅広い地域が対象となり、今後1カ月以内に順次新価格へ移行する見込みだ。例として欧州では、個人向けPremiumプランがこれまでの€10.99から€11.99に改定される。
プラン別の新旧価格は下記のとおり。すでに会員の場合は別途メールで通知されるそうだ。
- スタンダード:980円 → 1,080円(+100円)
- 学割プラン:480円 → 580円(+100円)
- Duoプラン:1,280円 → 1,480円(+200円)
- ファミリープラン:1,580円 → 1,880円(+300円)
業績面では2025年第2四半期の有料会員数が前年同期比12%増の2億7,600万人、月間アクティブユーザー数は同11%増の6億9,600万人と好調を維持している。
今後は、音質をさらに向上させる“ロスレスオーディオ”機能や、月額追加6ドル前後の“スーパープレミアム”プランの新設も検討中だ。一方で広告収益の伸び悩みが短期的な課題となっており、多角化による収益基盤の強化が急務とみられる。