テスラは、家庭用蓄電システム「Powerwall 2」の一部製品について、米国消費者製品安全委員会と協力してリコールを実施すると発表した。サードパーティ製バッテリーセルの欠陥が原因で、対象製品は無償交換される。
問題となっているのは、特定のバッテリーセルを搭載したPowerwall 2で、正常に動作しなくなり過熱や発煙が発生する可能性がある。一部のケースでは煙や炎により軽微な財産被害が生じたという。なお、最新モデルのPowerwall 3は今回のリコール対象外となっている。
テスラによると、米国内の対象製品のほぼすべてが既にリモートで放電処理され、安全な状態になっているという。残りのユニットについても技術者が順次放電作業を進めている。
対象となる顧客には、テスラアプリを通じて通知が届く。交換作業のスケジュール調整については、テスラまたは認定インストーラーから直接連絡が入る予定だ。Powerwallが使えない期間も太陽光発電自体は継続するが、バックアップ電源機能は交換完了まで利用できなくなる。
なお、今回のリコールは米国での発表となっており、日本国内での正式なリコール実施については現時点で発表されていない。対象となるPowerwall 2は米国の工場で製造され世界各国に出荷されているため、日本国内で設置している場合はテスラアプリでの通知確認や、テスラジャパンへの問い合わせが推奨される。