マイナンバーカード対面確認アプリ、iPhone Wallet登録カードの読み取りに対応

マイナンバーカード対面確認アプリ、iPhone Wallet登録カードの読み取りに対応

2025年8月5日、デジタル庁は「マイナンバーカード対面確認アプリ」をバージョン2.0.0にアップデートした。これにより、iPhoneのWalletにあらかじめ登録したマイナンバーカードをそのまま読み取って本人確認できる機能が正式に加わったのだ。

背景には、6月にリリースされたiOS 18.5以降でのWallet対応がある。利用者はマイナポータルアプリで本人認証を済ませた上で、カード情報をWalletに追加するだけで準備完了だ。以降は、対面確認アプリを最新版にアップデートすれば、事業者側がアプリを起動して顧客のiPhoneをかざすだけで、氏名や住所、生年月日、顔写真などの基本情報を瞬時に表示できる。

この仕組みは、単なる利便性向上にとどまらない。ICチップ内の電子署名によって情報の改ざんを防ぎ、従来の紙書類や写真付き身分証よりも高いセキュリティを確保しているのだ。書類の手書き確認やコピーのやり取りが不要になるため、業務効率は飛躍的に向上し、ユーザー体験も大きく改善される。

今後は、Android版への機能拡張や運転免許証など他のデジタル証明書との連携も検討されている。対面サービスにおける本人確認の新たなスタンダードとして、iPhone一台で安全・迅速に身元を証明する時代が幕を開けたと言えるだろう。

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