2025年8月6日、OpenAIはオープンソースの新型言語モデル「GPT OSS」を正式公開した。GPT OSSはクラウド依存から脱却し、高性能ノートパソコン上でリアルタイム推論が可能なフルモデルと、スマートフォン上で動作する軽量モデルの2種類だ。
公開されたモデルと学習済みパラメータはGitHub上でApache 2.0ライセンスのもと配布されており、商用利用、改変、再配布を自由に行える。推論エンジンの最適化やメモリ使用量の抑制などの改良が含まれ、セットアップ手順やサンプルアプリケーションも提供される。
サム・アルトマンCEOは、
「GPT OSSがo4-mini相当の性能を持ち、高性能ノートパソコンで動作するオープンなモデルと、スマートフォン向けの小型モデルを実現したことを歓迎し、チームの成果を大きな技術的勝利だと誇りに思う」と述べた。
OpenAIはGPT OSSを通じて研究者や開発者コミュニティの貢献を促進し、エッジデバイスでのAI利用の裾野を拡大するとしている。今後は追加のトレーニングデータや最適化ツールの公開、さらなるモデル軽量化も順次行う計画だ。