日本時間2025年8月8日、OpenAIはChatGPTの新モデル「GPT-5」を正式に発表し、本日から全ユーザーへの提供を開始した。GPT-5は構造化された推論エンジンを内蔵し、最大100万トークンの長大なコンテキストウィンドウと永続的メモリ機能を備えるほか、テキスト・画像・音声・動画を含むマルチモーダル入力を処理可能とした。
モデルは標準版に加え、低コストのMini版、高速化を重視したNano版、企業向けのChat版の計４種類で提供される。用途や負荷に応じて最適なモデルを選択できるのが特長だ。
ChatGPTの無料プラン利用者にはGPT-5とMini版が開放され、Plusプランでは利用上限が大幅に引き上げられる。月額200ドルのProプラン加入者は無制限アクセスに加え、内部推論を長時間行う「GPT-5 Pro」版や「GPT-5 Thinking」機能を利用できる。
来週以降、ProプランユーザーはGmailやGoogle Calendarとの連携機能を通じて、チャット上からスケジュール管理やメール参照が行えるようになる。また、対話のトーンをCynic、Robot、Listener、Nerdの４つのプリセットパーソナリティから選択することで、ユーザー体験のカスタマイズ性が向上する。
