Googleは、AIチャットサービス「Gemini」の有料プランを、大学生に対して最大1年間無償で提供するキャンペーンを開始した。対象となるのは、日本を含む5カ国(米国、韓国、インドネシア、ブラジル、日本)に在住する18歳以上の大学生。申請期限は2025年10月6日まで。
無償提供の対象となるのは、月額2900円の「Google AI Premium」プランで、Gemini 2.5 Proへのアクセスを含む。加えて、2TBのGoogleストレージ、強化版NotebookLM、Veoによる動画生成機能(月間クレジット制限あり)、WhiskやImagenといった外部生成系サービスに利用可能なAIクレジット(月1000円分)も含まれる。

NotebookLMでは、大量の情報をもとに要点を整理したり、文献を引用して構造化された学習ノートを生成したりできる。学生向けの機能として、段階的な解説を行う「ガイド付き学習モード」も搭載されており、GoogleはこのAIの使い方を“学びの補助”として位置づけている。
申し込みに際しては、SheerIDによる在学証明と支払い情報の登録が必要。ただし、キャンペーン期間中に課金が発生することはなく、終了前には通知が行われる。また、すでに有料プランに加入しているユーザーも申請可能で、認証が通れば既存の契約は自動でキャンセルされ、残り期間分の料金は払い戻される。
Googleは本取り組みについて、「Geminiを使うことで、学生が自ら思考し、理解を深める手助けになる」としており、単なるAI利用の促進ではなく、教育への実装を意識した内容となっている。