iPhoneのマイナンバーカード、dアカウント・d払いの本人確認に対応 “かざす”手間なくFace IDで完結

NO IMAGE

iPhoneのAppleウォレットにマイナンバーカードを登録してみたものの、まだ活躍の場が少ないと感じている人は少なくないだろうか。そんな中、NTTドコモがユーザーにとって身近なサービスで、その利便性を大きく向上させる一歩を踏み出した。

NTTドコモは2025年9月16日より、「dアカウント」および「d払い」アプリにおける本人確認で、iPhoneのAppleウォレットに格納されたマイナンバーカード機能に対応したと発表した。これにより、dアカウント関連サービスやd払いの特定機能を利用する際の本人確認が、これまでになくスムーズになる。

従来、iPhoneでこれらのサービスの本人確認を行うには、物理的なマイナンバーカードを取り出し、iPhoneにかざしてICチップを読み取らせ、さらに署名用電子証明書のパスワード(6〜16桁の英数字)を入力するという、少々手間のかかる手続きが必要だった。

画像:https://www.docomo.ne.jp/info/news_release/2025/09/16_01.html

しかし今回の対応で、このプロセスは劇的に変わる。ユーザーは「Appleウォレットで本人確認」ボタンをタップし、Face IDまたはTouch IDで認証するだけ。物理カードを探し出したり、複雑なパスワードを思い出したりする必要はもうない。まさに“かざす”手間から解放される形だ。

もちろん、利便性だけでなくセキュリティとプライバシーにも配慮されている。Appleウォレットの身分証明書機能は、どの情報が相手に共有されるかをユーザーが事前に確認でき、Face IDなどで認証して初めてデータが共有される仕組みだ。Apple自身もユーザーがいつ、どこで情報を提示したかを知ることはないとされており、国際的なプライバシー保護規格にも準拠しているという。

ドコモは今後、今回のdアカウントやd払いだけでなく、携帯電話の契約時など、さらに多くのサービスでこの「iPhoneのマイナンバーカード」による本人確認を導入していく方針を示している。デジタル庁が2025年6月に提供を開始したこの機能が、いよいよ本格的な普及期に入ったことを感じさせるニュースといえるだろう。

未分類カテゴリの最新記事