Bluesky、「健全な会話」重視の新機能群を発表 Dislikeボタンや返信前の確認機能もテスト中

Bluesky、「健全な会話」重視の新機能群を発表 Dislikeボタンや返信前の確認機能もテスト中

分散型SNSのBlueskyが、プラットフォーム上での会話の質を高めるための新機能群の開発を進めている。10月31日(米国時間)の発表によると、同社はエンゲージメント至上主義から脱却し、ユーザー同士のより建設的なやり取りを促進することに注力しているという。

Blueskyチームは「私たちは単に声が大きい会話ではなく、より良い会話ができる場所を作っている」と説明。広告収益やエンゲージメント指標に縛られないため、ユーザーにとって本当に良いことを優先できるとしている。

現在テスト中の機能は以下の通りだ。

ソーシャル近接性によるランキングでは、ユーザーが普段交流している人々や興味を持ちそうな人々からの返信を優先表示する。これにより、会話がより身近で関連性の高いものになり、誤解も生じにくくなるという。

Dislikeボタンのベータテストも近日中に開始される。このボタンは主に「Discover」などのフィードのパーソナライゼーションに使われ、ユーザーが見たくない投稿の種類をシステムに学習させる。Dislikeは非公開で、主に自分自身の体験に影響するほか、近しいユーザー層にも軽微な影響を与える可能性がある。

有害性検知の改善として、新しいモデルが導入される。スパムや悪意ある投稿、話題から外れた返信などを検出し、返信スレッドや検索結果、通知での表示順位を下げる仕組みだ。

返信コンテキスト機能は、返信ボタンを押した際にすぐ作成画面に移行するのではなく、まずスレッド全体を表示する。これにより、ユーザーが返信前に文脈を確認するよう促し、的外れな返信を減らす狙いがある。

また、返信設定の刷新として、誰が返信できるかを細かく制御できる既存機能をより分かりやすく改善。投稿作成画面で一度だけ表示されるガイダンスも追加し、より多くのユーザーが活用できるようにする。

Blueskyは「健全なSNSの構築には継続的な実験とフィードバックが必要」とし、今後数カ月間でこれらのシステムを改良していく方針だ。同社は従来のSNSが注目や怒りを最適化してきた問題に取り組んでおり、返信機能の改善がその核心に迫るものだとしている。

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