
動画配信サービスがすっかり定着した今、リビングのテレビで手軽にコンテンツを楽しめるストリーミングデバイスは、多くの家庭にとって必須のアイテムとなりつつある。そんな中、Amazonが人気の「Fire TV」シリーズに、コストパフォーマンスを重視した新たな4K対応モデル「Fire TV Stick 4K Select」を追加した。価格は7980円(税込)。
4K/HDR10+対応で価格を抑えた新モデル
新登場の「Fire TV Stick 4K Select」は、その名の通り4K解像度でのストリーミングに対応したモデルだ。加えて、より広い輝度を表現できる「HDR10+」もサポートしており、対応するコンテンツでは鮮明で没入感のある映像を楽しめる。
これまでAmazonの4K対応スティック型デバイスとしては、より高性能な「Fire TV Stick 4K Max」がラインアップされていたが、「4K Select」は機能を絞り込むことで、より手頃な価格を実現したのが大きな特徴だ。これから4K環境でストリーミングを始めたいユーザーや、寝室や書斎など2台目以降のデバイスを探しているユーザーにとって、魅力的な選択肢となるだろう。
ゲームやスマートホーム連携も
本製品は、テレビやモニターのHDMI端子に接続するだけで、Prime VideoやYouTube、Netflixなど60万本以上(2025年9月時点)の映画やテレビ番組を大画面で楽しめる。各アプリを横断してコンテンツを検索できるため、観たい作品をスムーズに見つけられるのも便利な点だ。
さらに、近日中のソフトウェアアップデートにより、クラウドゲーミングサービス「Xbox」にも対応予定。ゲーム機本体がなくても、数百もの高品質なゲームが楽しめるようになるという。ただし、ゲームのプレイには別売りの対応コントローラーが必要で、一部の無料タイトルを除き、月額制の「Xbox Game Pass Unlimited」への加入が推奨される。

付属のリモコンはAlexaに対応しており、ボタンを押しながら話しかけるだけでコンテンツの検索や再生が可能。対応するスマートホーム製品の操作も音声で行える。
Amazonによると、Fire TVシリーズは全世界での累計販売台数が約3億台に達しており、2025年にはパートナー企業から250以上のFire TV搭載スマートテレビが発売されるなど、プラットフォームとしての存在感を高めている。今回、求めやすい価格帯に4Kモデルが投入されたことで、その勢いはさらに加速しそうだ。