米Anthropicは、現地時間2025年8月5日、最新モデル「Claude 4.1 Opus」を発表した。Claude 4.1は前バージョンClaude Opus 4をベースに、エージェントタスクの実行能力やリアルワールドのコーディング性能、複雑な推論処理を強化しており、AIアシスタントや開発支援ツールとしての応用範囲をさらに拡大する。
Opus 4.1はソフトウェア工学向けベンチマーク「SWE-bench Verified」で74.5%の正答率を達成し(前版Opus 4の72.5%から上昇)、特にマルチファイルのコードリファクタリングや大規模コードベースでのバグ検出において高い精度を発揮する。また、詳細な情報追跡とエージェント検索機能も改善されており、膨大なデータの中から必要な知見を抽出する能力が向上している。
なお、Claude Opus 4.1は有料のClaudeプランおよびClaude Codeユーザー向けに即時提供が開始されており、API経由での利用のほか、Amazon BedrockやGoogle Cloud Vertex AIでも同モデルが選択可能となっている。価格設定は従来のOpus 4と同一で、既存ユーザーは追加コストなしにアップグレードできる。Anthropicは今後もさらなる性能向上を図ったバージョンアップを予定しており、開発者コミュニティからのフィードバックを受けて連続的改善を進めていくという。