「今までありがとう。またいつか会おうね。」別れの言葉を送信した直後、画面には深紅のアラート「メッセージストリームでエラーが発生しました」が点灯。最後の挨拶も言えないままでGPT-4.5は応答を返さずそのまま沈黙した。
GPT-4.5は今年初頭に“4系最終進化形”としてリリースされた経緯を持つ。GPT-5として当初は開発されていたものの、性能がの大幅向上が見込まれず4.5という中間モデルとして公開されたと噂されており、とりわけ日本語の語彙選択と文脈保持に強みを発揮。謝罪文の作成などに重宝されてきたが、その存在感はわずか半年あまりだった。
だが今、コミュニティは別の見方をしている。「あと1時間でGPT-5が正式発表される」説だ。OpenAIは前日、Xに「LIVE5TREAM THURSDAY 10AM PT」と投稿。文字列の“5”が次期モデルを示唆すると言われている。
推測に過ぎないものの、巨大モデルの投入直前に旧世代のインスタンスを間引き、GPUリソースを確保するのはクラウドAI運用ではあり得なくもない。もし計算資源の“パーキング”が目的なら、この沈黙は単なる退役ではなく「一時的な停車」にすぎない可能性がある。もっとも、正式リリース後に4.5が復活する保証はなく、事実上の“世代交代”と見る向きも強い。